【3/23〜の週】PMI速報+FRB高官ラッシュ、通貨別にAI&プロの見通しまとめ


今週は米国の大型指標こそ少ないものの、世界中のPMI速報値が一斉に発表され、FRB高官の発言が多数控えています。加えて、イランをめぐるホルムズ海峡危機の行方がドルだけでなくすべての通貨に影を落としている週です。

世界中のアナリストの分析をAIと一緒に集めて、通貨別の方向性を整理してみました。

📊 今週の指標カード一覧
重要度 指標名 発表(JST) 前回値 予想
AA 米国 製造業PMI【速報値】 3/24(火)22:45 51.5 51.0
AA 米国 非製造業PMI【速報値】 3/24(火)22:45 51.6 51.2
A 米国 新規失業保険申請件数 3/26(木)21:30 22.3万件 22.0万件
英国 消費者物価指数(CPI) 3/25(水)16:00 前年比+3.0% 前年比+3.2%
豪州 消費者物価指数(CPI) 3/25(水)9:30 前年比+2.4% 前年比+2.5%
独 IFO景況指数 3/25(水)18:00 85.2 85.5
日本 全国消費者物価指数 3/24(火)8:30 前年比+3.2% 前年比+3.3%

※重要度は羊飼いのFXブログの指標ランクを参考に表記
※コンセンサスはTrading Economics、Investing.com等から取得。発表直前に最新値を再確認推奨

🎤 今週の要人発言カレンダー
注目度 発言者 予定(JST) 注目ポイント
★★★ ラガルドECB総裁 3/25(水)17:45 ECB政策方針・インフレ見通し
★★ バーFRB副議長 3/25(水) FRB金融規制について
★★ ボスティック・アトランタ連銀総裁 3/25(水) 経済見通し・利下げ姿勢に注目
★★ シュレーゲルSNB総裁 3/24(火)26:00 スイス金融政策の方向性
★★ カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 3/26(木) 利下げ慎重派・タカ派寄り
発言の注目度ランクについて
★★★ = 中央銀行トップ(FRB議長、ECB総裁、BOJ総裁、BOE総裁)。発言だけで相場が動くレベル
★★ = FRB副議長、投票権ありの地区連銀総裁、中銀総裁クラス。政策に直接影響力がある人
★ = 投票権なしの地区連銀総裁、その他の中銀メンバー。参考程度だがチェック推奨
※発言の時間は変更される場合があります

🤖 AIが気になった今週のニュース
🔴 地政学リスク → USD↑ JPY↓

ホルムズ海峡、交渉と緊張の綱引き
3月24日、トランプ大統領がイランとの「生産的な対話」を発表し、軍事攻撃を5日間一時停止。ブレント原油は$112から一時$100割れまで急落。しかしイラン側は「敵じゃない国の船だけ通してやる」という姿勢を続けています。ゴールドマン・サックスは4月に正常化を想定する一方、「5%の通航量が10週間続けば、原油は2008年の史上最高値を超える可能性がある」とも警告。原油高はドル高要因であると同時に、エネルギー輸入国のJPYとEURには明確なマイナスです。

🟡 要人発言 → USD方向性に直結

FOMC明けで高官発言ラッシュ
先週のFOMCでは金利を3.50%〜3.75%に据え置き、メンバーの金利予想(ドットプロット)では2026年の利下げ回数が前回より少なく修正されました。今週はその本音を探る発言が続きます。「利下げしない」寄りの発言が続けばドル買い、「利下げしてもいい」寄りならドル売り。CME FedWatchでは次回据え置き確率が86%と高水準です。

🟠 前週の余波 → 各通貨にまだ影響が残る

日銀・BOE・ECBすべて先週発表を消化中
先週は日銀(3/19)、BOE(3/19)、ECB(3/19)と主要3中銀がすべて政策発表を終えました。日銀は据え置き、ECBは利下げ見送り(エネルギー高によるインフレ懸念)、BOEは利下げを実施。この「まだ消化しきれていない」動きが今週の各通貨に影響を残します。

🟢 原油・ゴールド → JPY↓ EUR↓

原油$100前後、金は高止まり
トランプ・イラン対話で原油は一時急落しましたが、海峡の完全再開は見通せず$100前後での推移。IEAの4億バレル戦略備蓄放出もあり、上値は一時的に抑えられています。ゴールドは地政学リスクの安全資産需要で高止まり。

🌍 今週の通貨別見通し

海外アナリスト(ING Think、FOREX.com、investingLive、ActionForex)と、羊飼いのFXブログの取材記事(神田卓也氏・志摩力男氏・西原宏一氏・小林芳彦氏)の見解をミックスして整理しました。

🇺🇸 USD 米ドル↑ やや強気
FRBの「しばらく金利を動かさない」姿勢がはっきり。ドルは崩れにくい展開。ただしPMI速報が50割れなら景気悪化で一転ドル売りも。ING Thinkは「他に買うものがないからドルが選ばれやすい」と分析。FOREX.comのMatt Wellerは「すでに織り込まれていて上昇幅は限られる」と指摘。
ING Think / FOREX.com
🇯🇵 JPY 日本円↓ 弱含み
日銀据え置き+エネルギー輸入コスト急増。日本はホルムズ海峡経由の原油に約70%依存。USDJPYは159.4円付近。ActionForexは中立ながらやや下方向のリスク。神田卓也氏はレンジ内推移を想定、志摩力男氏はイラン次第で大きく動く可能性を指摘。
神田卓也 / 志摩力男 / ActionForex
🇪🇺 EUR ユーロ→ 中立(やや弱)
ECB利下げ見送りはやや支援材料だが、LNG供給リスクをまともに食らっている。ガス備蓄約30%と低水準。火曜の独・欧PMI速報で50割れなら景気後退の話題が再燃。EURUSDは1.156付近。LiteFinanceは1.1648の上値の壁を超えなければ1.14方向への下落を想定。
LiteFinance / investingLive
🇬🇧 GBP ポンド↓ やや弱気
先週BOEが利下げ実施で金利差的にGBP売り方向。水曜の英CPIが上振れれば「利下げしたのに物価だけ上がる」最悪のパターンに。投資銀行からは「英国インフレは2026年中に5%超え」との予測も。短期的に売られやすい環境。
ActionForex / FXStreet
🇦🇺 AUD 豪ドル→ 中立〜弱
水曜の豪CPI発表がカギ。利上げの可能性も指摘されておりCPI上振れならAUD買い。一方、中国経済の減速が気がかり。資源高はプラスだけど中国需要が弱く、打ち消し合っている状況。
IG / FOREX.com
🥇 GOLD ゴールド↑ 強気
地政学リスク+各国中銀の金買い増しで高値圏維持。通常「金利高=ゴールドに逆風」だが、今は「戦争リスクが怖いから金を持ちたい」需要が上回っている。交渉決裂なら一段高、停戦なら一時下押しだがトレンドは上。
Goldman Sachs / Kitco

📚 最重要指標ピックアップ:火曜のPMI速報が「今週の方向」を決める

今週、最も市場を動かしそうなのは火曜日に一斉発表されるPMI速報値(独・欧・英・米)です。

なぜこれが重要かというと、PMIは「50」が景気拡大と縮小の分かれ目であり、各国の数字を並べると「どの国の景気が一番悪いか」が一目でわかるからです。特に今のように原油高が世界経済を圧迫している状況では、製造業PMIの落ち込み方に各国の差が出ます。

アナリスト間で意見が割れているのは「米国のPMIが50を割るかどうか」。割れれば「原油高なのに景気も悪い」という最悪のシナリオが一気に現実的になり、ドルの方向性が大きく変わる可能性があります。割らなければ「米国だけはまだ耐えている→他に買うものがないからドル買い」の流れが続くでしょう。

💡 読者のみなさんへ:火曜22:45の米PMI発表時に「50を超えたか割ったか」だけ見れば、今週後半の大まかな方向感がつかめます。

🤖 はかせがAIに聞いてみた

今週の各アナリストの分析と直近のニュースをAIに読み込ませて、総合判断を聞いてみました。

🤖 AI総合判断
今週の通貨強弱ランキング(予想)
USD
AUD
EUR
GBP
JPY
🥇 GOLD:↑ 強気維持。イラン交渉が決裂すれば一段高、停戦なら一時的に下押しだがトレンドは上。
最も強そうなのはUSD。FRBが金利を動かせない状況+原油高でインフレが続いているので、他に買うものがなくてドルが選ばれやすい環境です。
最も弱そうなのはJPY。エネルギーを海外から買う割合がダントツで高い日本は、ホルムズ海峡問題の最大の被害国のひとつ。日銀も動けず、円を支える材料が見当たりません。
GBPも要注意。BOE利下げ直後にCPIが上振れれば、「景気悪いのに物価だけ上がる」パターンで売られやすい。
📅 曜日別の注意ポイント
火(3/24)今週最大の日。独・欧・英・米のPMI速報が一斉発表。ここで今週の方向性が決まる。
水(3/25)豪CPI(9:30)→ 英CPI(16:00)→ ラガルドECB総裁発言(17:45)。CPI連打の日。
木(3/26)米新規失業保険申請件数。イラン交渉の5日間停戦期限が近づく。
金(3/27)米指標は小粒。月末を翌週に控えたポジション調整に注意。
最注目イベント:火曜22:45の米PMI速報。50超え→ドル買い継続。50割れ→ドル売りに転換の可能性。
おすすめ監視ペア:USDJPY(最強×最弱の組み合わせ)、XAUUSD(地政学リスクで最も敏感に動く)、GBPJPY(弱×弱だが方向が出やすい)、EURUSD(PMI次第で大きく動く)

📝 まとめ

今週は米国の大型指標こそありませんが、火曜のPMI一斉発表FRB高官の発言ラッシュ、さらにトランプ・イラン交渉の行方という3つの軸で通貨が動きます。特にUSD強・JPY弱の流れが続くかどうか、火曜のPMIがその分かれ目になりそうです。

▶ 来週の注目:3月31日は月末・四半期末・年度末が重なるトリプル末。そして翌週4月3日(金)には3月の米雇用統計(NFP)が控えています。次回は雇用統計プレビューを中心にお届けする予定です。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。
※指標の重要度ランクは羊飼いのFXブログ(kissfx.com)の指標ランクを参考にしています。

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