【5/4〜の週】NFP急減速+RBA第3弾、AIとプロの通貨見通し
今週は日本のGW+米国NFP+豪RBA利上げ第3弾という、薄商いに大型イベントが重なる難しい週です。月〜水は日本休場(GW後半)、月曜は英国もアーリーメイバンクホリデーで休場、中国も連休明けが5/6からと、序盤は流動性が極端に細る展開。一方で火曜にRBA、水曜にADP、金曜21:30にNFPと米雇用統計+カナダ雇用+ベイリーBOE総裁発言が同時に飛んでくる「金曜21:30一点集中型」の構成です。
世界中のアナリストの分析をAIと一緒に集めて、通貨別の方向性を整理してみました。
| 発表 | 指標名 | 重要度 | 前回値 | 予想 | |
|---|---|---|---|---|---|
| ── 月曜(5/4)── | |||||
| ── 火曜(5/5)── | |||||
| 13:30 | ![]() |
RBA政策金利&声明発表 | ◎ | 25bp 利上げ 4.10% | 25bp 利上げ 4.35% |
| 13:30 | ![]() |
RBA四半期金融政策報告 | ◎ | − | − |
| 21:30 | ![]() |
貿易収支 | A | -573億 | -605億 |
| 23:00 | ![]() |
ISM非製造業景況指数 | S | 54.0 | 53.7 |
| 23:00 | ![]() |
JOLTS求人 | AA | 6882千件 | 6850千件 |
| 23:00 | ![]() |
新築住宅販売件数 | A | 58.7万件 | 66.0万件 |
| 未定 | ![]() |
RBNZ金融安定報告書公表 | ◎ | − | 翌 06:00 |
| 未定 | ![]() |
第1四半期失業率 | ◎ | 5.4% | 翌 07:45 |
| 未定 | ![]() |
就業者数 [前期比/前年比] | ◎ | +0.5% | +0.3% |
| ── 水曜(5/6)── | |||||
| 06:00 | ![]() |
RBNZ金融安定報告書公表 | ◎ | − | − |
| 07:45 | ![]() |
第1四半期失業率 | ◎ | 5.4% | 5.4% |
| 07:45 | ![]() |
就業者数 [前期比/前年比] | ◎ | +0.5% | +0.3% |
| 21:15 | ![]() |
ADP雇用統計 | AA | +6.2万人 | +10.9万人 |
| ── 木曜(5/7)── | |||||
| 10:30 | ![]() |
貿易収支 | ◎ | +56.86億 | +44.00億 |
| 21:30 | ![]() |
新規失業保険申請件数 | AA | 18.9万件 | 20.5万件 |
| ── 金曜(5/8)── | |||||
| 21:30 | ![]() |
失業率 | ◎ | 6.7% | 6.7% |
| 21:30 | ![]() |
雇用ネット変化 | ◎ | +1.41万人 | +1.25万人 |
| 21:30 | ![]() |
雇用統計:非農業部門雇用者数 | SS | +17.8万人 | +6.0万人 |
| 21:30 | ![]() |
失業率 | SS | 4.3% | 4.3% |
| 21:30 | ![]() |
製造業雇用者数 | SS | +1.5万人 | +0.5万人 |
| 21:30 | ![]() |
平均時給[前月比/前年比] | SS | +0.2% | +0.3% |
| 23:00 | ![]() |
ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】 | AA | 49.8 | 49.4 |
※重要度は羊飼いのFXブログ(kissfx.com)の指標ランクを参考に表記
※コンセンサスはTrading Economics、Investing.com、kissfx.com等から取得
※A以下の米国指標・○以下のその他指標は省略
| 注目度 | 発言者 | 予定(JST) | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| ★★★ | ベイリーBOE総裁 | 5/8(金)21:20 | NFP発表10分前。エネルギーショック下のサービス物価をどう評価するか、6月会合での利上げ示唆度合いに注目 |
| ★★★ | ブロックRBA総裁(記者会見) | 5/5(火)14:30 | 25bp利上げ4.35%への到達後の追加利上げ示唆。Westpacは6月・8月の連続利上げ4.85%ピーク予想 |
| ★★★ | マックレムBOC総裁 | 5/4(月)28:30 / 5/6(水)29:15 | 前週「スタグフレーション・ジレンマ」発言の続編。原油高で利下げ余地さらに狭まるか |
| ★★★ | ブレマンRBNZ総裁(記者会見) | 5/6(水)10:00 | RBNZ金融安定報告とNZ第1四半期失業率5.4%(横ばい予想)を受けて。NZ景気鈍化への懸念表明度合い |
| ★★ | ウィリアムズNY連銀総裁(投票権あり) | 5/4(月)25:50 / 5/7(木)28:30 | FRBナンバー3が今週2回登場。FOMC4票反対の読み解きとNFP前後のスタンス |
| ★★ | ボウマンFRB副議長(投票権あり) | 5/5(火)23:00 | ISM非製造業+JOLTSと同時刻。新任副議長の金融規制・利上げ姿勢 |
| ★★ | バーFRB理事(投票権あり) | 5/5(火)25:30 | 金融規制について。市場安定性へのコメント |
| ★★ | ハマック・クリーブランド連銀総裁(投票権あり) | 5/7(木)27:05 | タカ派寄りで知られる。NFP直前のFRB高官発言として注目 |
| ★★ | クックFRB理事(投票権あり) | 5/8(金)18:45 | NFP発表3時間前。労働市場への評価をどう示すか |
| ★ | グールズビー・シカゴ連銀総裁(投票権なし) | 5/6(水)26:00 | ハト派寄り。利下げ再開の必要性に言及するか |
| ★ | ムサレム・セントルイス連銀総裁(投票権なし) | 5/6(水)22:30 | ADP直後の登場。雇用減速への評価 |
★★★ = 中央銀行トップ(FRB議長、ECB総裁、BOJ総裁、BOE総裁、RBA総裁、RBNZ総裁、SNB総裁等)。発言だけで相場が動くレベル
★★ = FRB副議長、投票権ありの地区連銀総裁、中銀副総裁クラス。政策に直接影響力がある人
★ = 投票権なしの地区連銀総裁、その他の中銀メンバー。参考程度だがチェック推奨
※発言の時間は変更される場合があります
米イラン和平交渉「停滞」、ホルムズ海峡の供給制約は5月後半が正念場
2/28以降続く米イスラエルとイランの戦争は、パキスタン仲介の和平交渉が「停滞中」とAl Jazeera。トランプ大統領は「現状のイランの要求には同意できない」と表明し、ホルムズ海峡の通航制限は依然解除されず。Brent原油は$108前後、WTIは$102前後で高止まりですが、JPMorganは「OECD諸国の石油在庫が5/9〜5/30の間に運用最低水準(オペレーショナル・ミニマム)に到達する。そこから先は価格が指数関数的に上昇する」と警告。Exxon CEOも「市場はまだ完全な影響を見ていない」と発言。今週の原油供給シナリオは、ドル円・ゴールド・カナダドルの方向感を直撃します。
ベイリーBOE総裁→NFPの順で大波が連続、加えてRBAブロック総裁会見
今週の要人発言は金曜21:20のベイリーBOE総裁発言→21:30の米雇用統計+カナダ雇用という10分間に集中します。先週のBOJハキッシュ・ホールド+FOMCの4票反対に続き、今週はRBAが第3弾の利上げ(25bp→4.35%)を打つ見込みで、ブロック総裁の会見(5/5 14:30)が豪ドルの方向性を決めます。CME FedWatchは6月FOMC据え置き確率が約95.9%と、依然「利下げに進めない」ムードを強く反映。FRB高官はウィリアムズが2回、副議長ボウマンと理事クラスが計5回登場と、ブラックアウト明けの発言ラッシュです。
先週の植田会見+BOJ介入の効果がまだ続く週
前週はBOJのハキッシュ・ホールド(採決6対3)+FOMC4票反対(1992年以来最多)+BOC「スタグフレーション・ジレンマ」という3中銀タカ派寄り据え置き。さらに金曜には日銀による円買い介入(USD/JPY 160→156.66)が入りました。スワップ市場のBOJ 6月利上げ確率は74%まで織り込み済み。志摩力男氏(4/28取材)は「反対票3票と物価見通しの上方修正がタカ派的。ただ円高は短期で終わる、6月利上げ確率は7割程度だが決定的ではない」と分析。神田卓也氏(4/30取材)は「160円超で2024年7月の高値161.95が射程圏内。介入があっても口先介入では限定的」と慎重な円高見通し。今週木曜のBOJ議事要旨(3/18-19分)で、当時の議論内容が再確認されます。
ゴールド$4,568で週間-1.2%、ただし大手は$5,900〜$6,000ターゲット維持
ゴールドは前週末$4,568.82/oz(週間-1.2%)と利食い売り優勢。原油高がインフレを再燃させ、各中銀が利下げに進めない構図が金利の付かないゴールドへの逆風に。ただしバンク・オブ・アメリカは12カ月$6,000ターゲットを維持、UBSは「米中間選挙不透明感+ドル長期軟化+実質金利低下」を理由に2026年末$5,900を予想。Wall Streetアナリストの半数は来週の反発、3分の1はさらなる下落を予想とKitcoが報じています。原油はBrent $108前後、WTI $102前後でホルムズ供給制約継続。OPEC+は日曜会合で6月+18.8万bpd増産(UAEクオータ離脱後の象徴的な動き)を決定済み。
海外アナリスト(ING Think、FOREX.com、FXStreet、ActionForex、Bloomberg、Goldman Sachs、Kitco、UBS)と、羊飼いのFXブログの取材記事(神田卓也氏・志摩力男氏・小林芳彦氏)の見解をミックスして整理しました。
USD 米ドル↓ やや弱気
JPY 日本円↑ やや強気
EUR ユーロ→ 中立
GBP ポンド→ 中立
AUD 豪ドル↑ やや強気今週最大の注目は、金曜21:30に集中する米雇用統計(NFP)+カナダ雇用統計+ベイリーBOE総裁発言(21:20)の三重奏です。普段でも荒れるNFPに、英ポンドとカナダドルのイベントが重なる構造で、ドル円だけでなくポンド・カナダドルでも大きな振れが想定されます。
NFPは前回+17.8万人から+6.0万人と1/3に急減速の予想。失業率4.3%は横ばいですが、製造業雇用者数は+1.5万人→+0.5万人に減速、平均時給は前月比+0.3%(前年比約+3.8%へ加速予想)。「雇用は減速だが賃金は粘る」という、景気悪いのに物価は下がらないパターン(いわゆるスタグフレーション気味)の数字が並ぶ可能性が高い構図です。
ADPが先行サインに。水曜21:15のADP雇用統計は+10.9万人(前回+6.2万人)と回復予想で、もしADPが急減速すればNFPショック確率が一段上昇。逆にADPが+15万人超など強含めば、NFPコンセンサスは上方修正される展開も想定されます。
ベイリー発言+NFPの順序が重要。21:20にベイリーBOE総裁が発言→21:30に米雇用+カナダ雇用、というタイミングで、ベイリー会見で「次回6月会合での利上げ示唆」が出ればポンドが先に反応し、その10分後にドル安ならポンドドル急騰の連鎖になりやすい構造。逆にベイリーがハト派寄りなら、ポンドはNFPの反応を増幅して大きく動きます。
今週のここまでの材料と各アナリストの分析をAIに読み込ませて、総合判断を聞いてみました。
JPY>
EUR≒
GBP>
USD
今週は「日本GW後半の薄商い→金曜21:30一点集中型」のメリハリ週。火曜のRBA第3弾利上げ(25bp→4.35%)と、金曜の米雇用統計(NFP +6.0万人と急減速予想)+カナダ雇用+ベイリーBOE総裁発言が3大柱です。前週のBOJハキッシュ・ホールド+介入の余韻、原油高(Brent $108+)でのインフレ圧力、米イラン和平交渉「停滞」というマクロ材料が同時進行。AUD強気・JPYやや強気・USDやや弱気・GOLDは長期強気維持の構図ですが、金曜のNFPで構図が一変する可能性も大いにあります。
▶ 来週の注目:米CPI(5/13週)、英MPC会合・BOE会見、第1四半期GDP関連指標。今週のNFP結果を受けてFRBの「利下げ後ろ倒しシナリオ」が修正されるかが最大のテーマになる予定です。次回は「NFP結果分析+米CPIプレビュー」を中心にお届けします。
※指標の重要度ランクは羊飼いのFXブログ(kissfx.com)の指標ランクを参考にしています。



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