【6/1〜の週】月初ISM・NFPで160円攻防、通貨別AI予測
今週は月初週。最大の山場は金曜(6/5)21:30の米雇用統計(NFP)で、これに向けて月曜のISM製造業景況指数、水曜のADP雇用統計+ISM非製造業景況指数と、雇用・景気の先行指標が次々に出てきます。並行して水曜には植田日銀総裁の発言、火・水・木・金とベイリーBOE総裁の連続発言、火曜の欧州CPI、木曜のラガルドECB総裁発言と中銀イベントも多数。ドル円は160円をはさんだ攻防が続き、為替介入の警戒感も依然強い状況です。
世界中のアナリストの分析をAIと一緒に集めて、通貨別の方向性を整理してみました。
| 発表 | 指標名 | 重要度 | 前回値 | 予想 | |
|---|---|---|---|---|---|
| ── 月曜(6/1)── | |||||
| 23:00 | ![]() |
ISM製造業景況指数 | S | 52.7 | 53.1 |
| ── 火曜(6/2)── | |||||
| 18:00 | ![]() |
消費者物価指数【速報値】 | ◎ | +3.0% | +3.2% |
| 18:00 | ![]() |
消費者物価指数【速報値】【コア】 | ◎ | +2.2% | +2.4% |
| 23:00 | ![]() |
JOLTS求人 | AA | 6866千件 | 6833千件 |
| ── 水曜(6/3)── | |||||
| 10:30 | ![]() |
第1四半期GDP [前月比/前年比] | ◎ | +0.8% | +0.5% |
| 21:15 | ![]() |
ADP雇用統計 | AA | +10.9万人 | +11.6万人 |
| 23:00 | ![]() |
ISM非製造業景況指数 | S | 53.6 | 53.7 |
| ── 木曜(6/4)── | |||||
| 10:30 | ![]() |
貿易収支 | ◎ | -18.41億 | +16.00億 |
| 21:30 | ![]() |
新規失業保険申請件数 | AA | 21.5万件 | 21.3万件 |
| ── 金曜(6/5)── | |||||
| 21:30 | ![]() |
失業率 | ◎ | 6.9% | 6.9% |
| 21:30 | ![]() |
雇用ネット変化 | ◎ | -1.77万人 | +1.00万人 |
| 21:30 | ![]() |
雇用統計:非農業部門雇用者数 | SS | +11.5万人 | +9.2万人 |
| 21:30 | ![]() |
失業率 | SS | 4.3% | 4.3% |
| 21:30 | ![]() |
製造業雇用者数 | SS | -0.2万人 | +0.2万人 |
| 21:30 | ![]() |
平均時給[前月比/前年比] | SS | +0.2% | +0.3% |
※重要度は羊飼いのFXブログ(kissfx.com)の指標ランクを参考に表記
※前回値・予想はTrading Economics、Investing.com、kissfx.com等から取得
※A以下の米国指標・○以下のその他指標、要人発言は下の専用ボックスにまとめています
| 注目度 | 発言者 | 予定(JST) | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| ★★★ | 植田日銀総裁 | 6/3(水)17:30 | 6月会合に向けた追加利上げの示唆が出るか。タカ派寄りなら円買い、慎重なら160円が試されやすい |
| ★★★ | ラガルドECB総裁 | 6/4(木)17:00 | ECBは2.00%で据え置きが基本路線。年内追加利下げの有無に踏み込むかでユーロが上下 |
| ★★★ | ベイリーBOE総裁 | 6/2(火)23:00、6/4(木)24:40、6/5(金)27:00 | 週内に3回登壇。利下げ姿勢への温度感とギルト(英国債)動向への言及がポイント |
| ★★★ | ブロックRBA総裁 | 6/4(木)14:00 | 豪Q1 GDP発表(6/3)翌日の登壇。利下げに前向きか据え置きか |
| ★★ | パウエルFRB議長 | 6/1(月)9:30 | 授賞式でのスピーチ。政策言及は限定的の見込みだが、ニュアンス次第ではドルが反応 |
| ★★ | カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(投票権あり) | 6/2(火)14:50 | タカ派寄りの発言が多い。NFP前の地ならしとして注目 |
| ★★ | ハマック・クリーブランド連銀総裁(投票権あり) | 6/2(火)21:30 | JOLTS発表直前の発言。雇用減速への評価がドルの方向を左右 |
| ★★ | バーFRB理事(投票権あり) | 6/3(水)22:00 | ADP発表直前。インフレと雇用のバランスへの認識に注目 |
| ★★ | ローガン・ダラス連銀総裁(投票権あり) | 6/3(水)29:00 | 利下げに慎重な姿勢で知られる。年内の利下げ可能性への言及に注目 |
| ★ | デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(投票権なし) | 6/4(木)26:10 | 投票権はないが参考程度に。NFP前日の発言として注目 |
| ★ | ロジャースBOC副総裁/グリーン・ディングラMPC委員(英) | 6/1(月)25:00、6/2(火)24:00、6/5(金)22:40 | 中銀の補完的な発言。カナダドル・ポンドへの間接的な影響をチェック |
★★★ = 中央銀行トップ(FRB議長、ECB総裁、BOJ総裁、BOE総裁、RBA総裁、RBNZ総裁、SNB総裁、BOC総裁など)。発言だけで相場が動くレベル
★★ = FRB副議長、投票権ありの地区連銀総裁、中銀副総裁クラス。政策に直接影響力がある人
★ = 投票権なしの地区連銀総裁、その他の中銀メンバー。参考程度だがチェック推奨
※発言の時間は変更される場合があります
米イスラエル・イラン戦争が2か月目突入、ホルムズ海峡の事実上閉鎖が継続
米国・イスラエルとイランの戦争は2か月目に入っており、ホルムズ海峡(世界の海上輸送原油・LNGの約20%が通る大動脈)の事実上の閉鎖が続いています。Al Jazeeraによると、WTIは1バレル=$106、ブレントは$118前後と高止まり。Vitolのハーディ CEOは「戦争で10億バレルの原油生産が失われる」と発言。一方でJPMorganは「6月初頭にホルムズ海峡が再開すれば、年内残りの原油平均は$97/バレルへ下がる」とも見ています。エネルギー輸入国の日本にとっては円安要因、エネルギー自給率の高い米国にとってはドル買い要因として作用しやすい状況です。
植田・ラガルド・ベイリー・ブロックが今週連続登壇
水曜に植田日銀総裁、木曜にラガルドECB総裁・ブロックRBA総裁、加えてベイリーBOE総裁は火・木・金と3回登壇予定です。NRI木内氏のレポートによれば、日銀執行部は6月利上げになお慎重ですが、4月会合で3人の審議委員が利上げを主張し、その後別の2人も早期利上げに前向きな発言。「非執行部主導で利上げが決まる歴史的会合」になる可能性も指摘されています。植田総裁が利上げ示唆を出せばドル円は急落、慎重姿勢なら160円トライへ。FRBからもカシュカリ・ハマック・バー・ローガンら投票権を持つメンバーが多数発言予定で、NFP前のトーンが注目です。
ドル円は158.85〜159.61で推移、4/30以来の介入水準を警戒
先週のドル円は158.85〜159.61のレンジで推移。日本は4/30に2024年7月以来となる円買い介入を実施し、160円台から155円台へ急落させた経緯があります。財務省関係者は「過度な変動が続くなら介入回数に上限はない」とのスタンス。160円が引き続き当局の防衛ラインとして意識されています。Goldman Sachsも「最近、政策当局者が円安に押し返す緊急性を活発に議論しており、為替介入リスクが高まっている」と指摘。今週はNFP次第で160円アタックがあるかどうかが焦点です。
ゴールドは$4,380〜$4,580で乱高下、Iran緊張と金利・ドルの綱引き
ゴールドは1オンス=$4,380〜$4,580のレンジで方向感がない展開。CNBCによると先週は米国のイラン攻撃を受けてドル高・原油高となり、$4,380まで2か月ぶり安値に沈みました。LiteFinanceは「6/1も回復が続く可能性があるが、停戦合意のフェイクが多すぎ、ドル高基調が続けば金は引き続き圧迫される」と慎重な見方。ただし長期的にはHSBCの「年末までに$5,000」、UBSの「6月までに$6,200」など強気予想も健在で、地政学リスクと中央銀行の準備金買いが下支えとして残ります。原油はOPEC+が6月に日量18.8万バレル増産を決定(象徴的な小幅増産)。
海外アナリスト(ING Think、FOREX.com、FXStreet、ActionForex、Bloomberg/MUFG、Goldman Sachs)と、CME FedWatch・Kitco・kissfx.com国内取材記事などの見解をミックスして整理しました。
USD 米ドル↑ やや強気
JPY 日本円↓ やや弱気
EUR ユーロ→ 中立
GBP ポンド↓ やや弱気
AUD 豪ドル↑ やや強気今週最大の注目は、金曜(6/5)21:30に発表される米国の雇用統計(NFP:非農業部門雇用者数)です。羊飼いのFXブログの指標ランクでも最上位「SS」が付く、月に1度の最重要イベントです。
市場予想は+9.2万人(前回+11.5万人)。失業率は4.3%で据え置き予想、平均時給は前月比+0.3%(前回+0.2%)です。FXStreetによると、米労働市場は「低採用・低解雇(low-hire, low-fire)」の均衡が続き、企業が高い資金調達コストに適応する中で雇用ペースは緩やかな減速傾向。それでも予想を上回るNFPが出ればドル買い・米債利回り上昇となり、ドル円は160円超えにチャレンジしやすい構図です。
NFPに向けて先行する指標も豊富です。月曜23:00のISM製造業景況指数(予想53.1/前回52.7)、水曜21:15のADP雇用統計(予想+11.6万/前回+10.9万)、水曜23:00のISM非製造業景況指数(予想53.7/前回53.6)、木曜21:30の新規失業保険申請件数(予想21.3万/前回21.5万)と続き、これらが強ければ「NFPも強そう」という織り込みが進み、弱ければ警戒モードに入ります。
なぜ重要かというと、ここで雇用が想定より強い+賃金上昇率も加速なら、6/16-17のFOMCで「据え置き継続」のシナリオが固まりドル買い継続。逆に弱ければ「年内利下げ」の織り込みが進み、ドル安・金利低下からドル円が157円台前半へ押し戻される可能性があります。
今週の各アナリストの分析と直近のニュースをAIに読み込ませて、総合判断を聞いてみました。
AUD>
EUR>
GBP≒
JPY
今週は月初週で、最大の山場は金曜(6/5)21:30の米雇用統計(NFP)。それに向けて月曜のISM製造業、水曜のADP+ISM非製造業、木曜の失業保険と雇用関連指標が連続します。中銀イベントも豊富で、水曜の植田日銀総裁発言、木曜のラガルドECB総裁・ブロックRBA総裁、ベイリーBOE総裁の3連発と通貨別に材料が詰まっています。ドル円は158〜160円のレンジで、Iran戦争による原油高はエネルギー輸入国の円を売る要因、エネルギー自給率の高い米国のドルを買う要因として作用。ただし160円超えは介入リスクが高く、NFP次第で上下どちらにも振れやすい難しい週です。
▶ 来週の注目:翌週(6/8〜)は週半ばの米CPI(消費者物価指数)が最大の山場。さらに翌々週には6/16-17のFOMC、6/16-17の日銀金融政策決定会合と中央銀行のビッグイベントが控えています。今週のNFPと来週のCPIが、FRBと日銀の6月会合の方向を決める2大ピースになります。
※指標の重要度ランクは羊飼いのFXブログ(kissfx.com)の指標ランクを参考にしています。


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